寄りかかるものがほしくなるね。 何も言わないでよくて、何も聞かないでくれて。 私より、大きくてさ。 やわらかくて、暖かくて。 壁とか、枕よりは腕がついてる「人」のほうがいいな。 抱きしめてもらえたらいいな。 恋人がほしくなるときって、こんなときなのかな。 家族じゃ足りない。友達には見せたくないよ。 たった一人だけほしい。 一緒にいるだけで満たされる人。 でもそんな人、私は知らない。 難しいね。 何も言わないで解りあえるなんて、ありえないし。 嫌われたら悲しい分、何も言えなくなっちゃうだけ。 嫌われると痛いから、何も言わないでいるだけ。 ほんとは聞いてほしいよ、話したいよ。 ひとりでも立ってられるけど、それじゃさびしいよ。 寄りかかったら、歩けなくなっちゃう? ひとりで立ってもいられなくなっちゃう? そうしたら。 あなたの熱で、雪だるまみたいな私を溶かしてください。 そうしたら。 消え去る最後の一滴まで、私は笑っていられるから。 やわらかで暖かいそれが、別れのくちづけだったとしても。 私はきっと笑っているから。
Fin March 22, 2004 Hira
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